月の海から地球を眺め

宇宙人から見た地球。そしてニッポン。

不手際対応

私が旅行に行っている間、職場で不手際があった。
私も不手際をしない訳では無いから、不手際には多少寛容でありたいと思っている。
が、溜息が出ざるを得ない昼休みである。


取り敢えず原因を話すと、協力会社Sの営業がうちに割引関連の条件報告を怠った。それによりうちの部署の人(Aとします)が御客様に間違った情報を伝え、後から伝票の情報を受けたSの事務方に誤案内を指摘されると言う事態に陥っていた。
正直、Aがその場で対応してくれればよかったのだが、私が帰って来るまで状況は放置され続けた。つまり、一番大事な御客様への情報修正が無いまま私の出勤を迎えた。仕事メールで伝票修正があったことは知っていたが、出勤時に残っているS事務からのFAXを見るまで誤案内があったことを知らなかった。伝票はグダグダ。しかも当該誤案内箇所が修正されているにも関わらず、御客様への架電があった様子も無い。Aに電話で訊くとやっぱり話してない。発覚から二日である。今日のイベント終わったら電話掛ける予定でしたと言われてもそれは既に終わってないとならない事だ。つまり、金に関わる誤案内なのに伝票だけ修正して黙って流そうとしやがったと考える方が理にかなう。びっきびき。
とは言えAが休みの日であるから仕方ないので私が取り持つしかない。待てば待つほど状況は酷くなる一方だろう。

「ああ了解です。じゃあこっちで御電話します。」
「すいません。今日のイベント終わったら電話しようと思ってたんですが。あ、あと御客様話の分かる人なんで多分大丈夫ですよ。」
「…そうですか。まぁ、御電話します。」

何が問題かと言えばSの当該割引は一日前に終了していて、今からSの割引を目的とした契約の取り直しが出来ない。元々弊社並びにSの割引を併用出来ると思っている御客様に、弊社割引のみの契約を継続するお話をする以外に道が無い。それをお話せんとならん訳だから、電話の開幕から土下座モードでお話した。幸いにも御客様が死ぬほど心の広い方で、特にキツく怒られる事無く御説明と謝罪が終了した。
正直Aに対しては皆様がお考え頂く通り思う所はあるのだが、先ずそのAが誤案内をした理由がS営業の報告落ちにある訳なのだから、先ずは上位部署の課長に今回の話を伝え、課長の名前で抗議して貰う事を御了承頂いた。抗議文は勿論私が作った。
結果としてSから謝罪もあったし、Aからも後日謝罪はあった。
前からS営業に言いたかった事も抗議文にほんのりぶちこんだ御蔭で多少の改善はみられるようになったとは思われる。そもそもS営業は前から情報を落とし込まないからいつかこうなるぞと言う話は何度かしているのである。

ちなみにこんな事をしている私であるが、休日に呼ばれない事や課長の名前を拝借している事でお察し頂ける通りAと同じ唯の平である。
中間管理職?いいえ底辺管理職です。
勿論斜陽部署ですから雇用条件の改善は見込めません。とほほ。